また尊い命が失われた。
違法・有害情報相談センターに寄せられた誹謗中傷等の相談件数は2010年は1,337件であったのに対し、2019年は5,198件と激増している。
更に、別の機関である一般社団法人セーファーインターネット協会(SIA)のデータも見てみる。
SIAが公開した「誹謗中傷ホットライン」の活動報告によると2022年の相談件数は、2,152件としている。
推移としては2020年が1,237件、2021年が2,711件となっており、一旦減ってはいるものの高止まり状態である。
この10数年、誹謗中傷が増え続けている原因を探ると「スマホ」の存在が大きそうだ。
2010年には4%程度だったスマートフォンの所有比率は、2015年に50%を突破し、
2019年に80%、2021年には90%を超え、2022年にはスマートフォンの所有比率は94%に達している。
「なにか気に食わないこと」が多い世の中。
ボロカス言いたくなることも分からなくもない。
しかし、会ったことも無い人に対して匿名で誹謗中傷する動機はうかがい知れない。
それほど、生きにくい世の中ということなのか。
このろくでもない世界で人々を癒している至福の一杯。
それは誹謗中傷をしたくなる者の心を癒す一杯であって欲しい。